経営内容と方針
経営の内容等については、かなり前ですが指導機関で作成した原稿を添付致しますのでご確認ください。
登園のポリシーは高品質な農産物の生産しお客様に満足していただく商品の提供に有ります。
30年前ハウスミカンを導入したことが経営方針の確定のきっかけであったように今にして思います。
栽培者はより良い農作物を作るために日々努力していますが、出来上がりは気象や土壌条件により品質が大きく左右されます。その点施設栽培は露地栽培に比べ、かなりの部分で栽培者が意図した結果が出る確率が高くなります。
生産者ができあがった農作物に満足しそしてお客様に喜んで頂く事が出来た時、新たな努力する最大の原動力になると思います。
露地みかんと気象条件
当地の露地みかんは、皆様から、こくが有り みかんらしい味 と言われ好評を戴いておりますが、気象条件と土壌条件特にかつては北限と言われた気象条件が、最近の気象温暖化によりみかんの栽培適温になってきたことから、うまいみかんの生産確立が高くなってきました。
ハウス栽培について
30年前迄の露地みかん生産のみの頃から、(うまいみかん作り)を心がけ努力してきました。
そこで、平成元年 高品質栽培が比較的容易で、結果の再現性が高いハウス栽培の導入に踏み切りました。私は、農業は緑産業であるべきだとおもいますが、残念ながら夏のハウスミカンは、たくさんの重油を消費し、多くの電力と資材を必要とします。
限りある、人類の貴重な資源を消費する意義として、ハウスミカンはハウスでなくては出来ない品質でなくてはならないと思い日々努力してまいりしたが、昨今の石油価格の高騰を売価に反映する事の心苦しさは限界まで来てしまいました。
そこで平成20年産を持ちまして7~8月の加温ハウスを終了し平成21年産からは無加温ハウスとし12月出荷としていくことになりました。
12月出荷の無加温ハウスを始めてから数年後、高品質みかん生産の手法として防水透湿性があるタイベックシートで地面を覆い、必要な水分と肥料を点滴チューブで供給するマルチ&ドリップ方式のみかん栽培を路地みかんで開始いたしました。ハウス施設は高品質みかんの生産に大きく寄与いたしますが、露地栽培に比べ多大の労力と経費がかかります。マルチ&ドリップ栽培により安定的にハウスものに劣らないみかんが生産されるようになると、だんだんとハウスの価値が薄れてきてしまいました。
そこでせっかくのハウスの価値をなくさない方法として、かねてから興味があった、トマトのハウス栽培に踏み切り 現在当園を高品質なみかんとトマトを生産する原田柑橘園にすることをスタッフ全員で努力しているところであります。
食の安全について 過去において農薬や有害物質の食品残留が問題になったことが何度もありましたが、それらの使用基準や法令が整備され規則を遵守することで食の安全は保たれると私は信じています。農薬使用に関しては、食品の安全は最前提である事は、云うまでもないことでありますし、薬剤の被爆は、栽培する我がスタッフが最も多くなります。薬剤は、出来るだけ使いたくはないのですが、高品質で、安定したみかんとトマトを生産するためには、農薬の使用はさけられないものです。
安全使用基準を遵守し、農薬の性質をたえず把握し効果的な散布により散布回数を減らす事を心がけています。
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